音楽前夜社とフジロッ久(仮)に夢中!のこと

ロフトのバースペースでフジロッ久(仮)をみた。シェルターのライブが良いすぎたんで、夢中になってます。いやー、もう36歳になったし仕事もずーっと忙しくって、平日にライブ行くのほんとしんどいし、このままライブとか興味なくなって行かなくなっちゃうのかもな〜とかうっすら思ってたんですが、フジ久みたらライブ行かないわけにいかなくなったよ!あんな名曲の数々がライブ会場でしか聴けないなんて!もともと峯田くんにも絶賛されていたという藤原さんのソングライティングは、ここへきてさらにぐぐぐっと洗練されてきているうえ、元希くんが入ったことによるケミストリーが爆発してすごいことになってます。フジ久のライブっていつなんどき行ってもオーディエンスがぐっちゃぐちゃになってモッシュ&ダイヴの嵐だったわけですが、そのイメージでいったら驚くほどのメロウ&ポップネス。「出てくる曲出てくる曲ポップになってて僕自身が驚いてますよ!」て元希くんも言ってましたし、「シュプレヒコール」はオザケン、そして「うまれる」はシュガーベイブをなんとなく感じるほどでした。かつ、2013年の日本に生きる若者の生きざまというですかね、覚悟というですかね、責任というですかね、を、きちんと歌っている。わたしは石原慎太郎がいつまでたっても都知事選で当選することに嫌気がさしてもう民意なんて信用しない、何があっても国にしたがってやるよ、そのかわり子孫は残さないで死ぬ、とあきらめモードで生きてきたわけですが、なんかの藤原さんの言葉で改めようって思ったんでした。どの言葉だったか、音楽だったのかな?忘れちゃったんだけど(笑)、最近のフジロッ久(仮)のライブを見ていると「抵抗」とは自分がどう生きるか、を選ぶための手段なのだな、と思います。つまり、頭でっかちに考えるのではなくて、なにもデモに行かなくたっても、自分の喜びのために生きることが抵抗になるのであれば、大いに抵抗していきたいなあと。この件、もっと突き詰めてからちゃんと書くべきですね。とにかくフジロッ久(仮)はもーーっといろんなひとにたくさんに見てもらいたいな〜。昔のフジ久が苦手だったひとにもぜひ!ワンマンは5/21(火)シェルターにて!1500円だよ!(wドリンク2)←モーニング娘。のれいな卒業とかぶってて死んでます…


あとあとGORO GOLOのカッコよさがはやくみんなに伝わってほしいですねーーー。超絶ほとばしるよ!血肉が汗が!スガナミBOSSのあのダンスあの動きあの熱情はいったいなんなのだ。ステージに立つひとというのは、それが意識的か無意識かは別としても、ある程度、演じている部分があるというか、ステージ上で自己プロデュースをしている部分があるんだろうなと思うんですが、彼は全体重をのっけて体中で、過剰なほどに音楽を鳴らしている。その、メーター振り切ったテンションにもー笑いが止まらないんですが、まじでスガナミさんは、音楽が鳴ってる瞬間だけはすべての悲しみや憎しみを受け止めて、あえてピエロになることに徹してるのかと。思うほどに捨て身のぶっちぎり。ほんとむちゃくちゃかっこいいんですよ。ふと、ちょっと遅れて会場入りした藤原さんがフロアを横切ると、藤原さんに向かって「待ってたよ!」的なアイコンタクトを送るスガナミBOSS。すごくないですか?ちょっと鳥肌立ったんですが、あの人、あんだけ振り乱して狂乱と解放のダンスを踊っていたのに、しっかりと周りを見据えて観察している。とても冷静なのだ。「これからシンバルを叩きますが、この2秒間がこの曲の一番のみどころなんで、しっかり見ててください!これが音楽だ!!!」って咆哮してシンバルを2秒叩く、その2秒とは一体なんなのだろうか。インストナンバーでもフロントマンとして体中で歌を歌うスガナミさんにとって、音楽、というのは、どういうことなのだろうか。いつか聞いてみたいな。などと思いながら、後半に向かってますます加速していく演奏のテンションに圧倒されて、終わってしばし呆然としてしまいました。GORO GOLOのことは10年間から好きだけど、しかし、いま、GORO GOLOのライブが見れるというのはとても幸福なことと思います。ライブ後のスガナミさんのツイートを。


音楽前夜社 スガナミ ユウ ‏@ongakuzenyasya
沸点を超えたところにあるダンスこそがソウルだと思っています。 狂気じゃなくて、躍動感。 笑っちまうくらいの躍動感。

ジャポニカソングサンバンチもすばらしかった。昭和歌謡、大衆芸能、チンドン、ジャズ、そんな言葉が脳裏にちらつく音楽性ながら、若い子の多い客席がめちゃくちゃ興奮して踊っているというのがすごい。名曲ぞろいだもんな〜。これほんとあっという間に売れちゃうんじゃないか?千秋さん、会場で何度かすれ違ったけどほんっとーにジャニーズ顔負けのカッコよさですね!背も高いし笑顔も素敵だし動きもかっこいい。そして存在感のある歌声に、さらに艶っぽい表情が出てやわらかな表現力が増した歌を聴かせる藤原さん。2人のフロントマンはとにかく華があって、ステージに立つとなおさら煌びやかなオーラを放つ。すわ、これはまるでエノケンとロッパの共演じゃないのか!などと昭和の2大喜劇スターの影をみて大興奮しました。「愛を夢を」という名曲がありますが、彼らが歌うのは、「愛や夢」と言葉にしたときの気恥ずかしさに対して、迷いなく背中を押してくれるような歌たち。素直に勇気や希望や喜びを与えてくれるような歌たち。つまり、愛や夢、そのものなのです。そういやはるかさんの鍵盤も夢が鳴ってるものね!途中、はるかさんの上の鍵盤の音が大きすぎて千秋さん歌いづらそうだったんですが、すかさずスッと入ってきて音を小さくしたスガナミBOSSはさすが。それまでJxJxさんと雑談してる風だったのに、あいつはいつでも冷静沈着な男だよ!


以下、仕事中にメールの下書きで寝かしていた分をまとめてのせまーす。


ジャポニカソングサンバンチが路上アコースティックをライブをやる!というので行ってみました!諸事情あって大遅刻したため2曲しか聴けなかったけどとてもよかった。外でライブをやると、演奏が日常音とまじりあって街の音がぜんぶ有機的に響いて音楽になって、とても愛おしい気持ちになるのですが、阿佐ヶ谷の商店街の外れでジャポニカソングサンバンチの音楽は、我々のくらしを営みを讃えるように高らかに響いていました。まさに2013年版の大衆芸能!2013年版の慰安芸能団!藤原さんと千秋さんが縦横無尽に踊りながら生の歌を高く空に放っていて、青空のしたのジャポニカとお客さんがみんな笑顔で、なんだかとてもしあわせな昼下がりでした。投げ銭、気まずいけどそれっぽくてよかった。がんばってお金入れたよ!この日だれか写真撮ってたんだけど、あれほしいな〜。どっかにあげてくれないものですかね〜。わたしもよっぽど撮りたかったですが、やっぱバンドに失礼な気がして無理なんだよな撮影するの。事前にボスに許可とっておけばよかった…。しかし、「愛を夢を」ってほんと名曲なー。古き良き昭和の名曲ライブラリーに入っててもまったく違和感ないよ!



古川ロッパサンドイッチマン」!こんなイメージでした!


そんなジャポニカソングサンバンチ(&GORO GOLO)のソービューティー鍵盤担当はるかさんのソロ音源がこちらに上がってます。こ、れ、が、ま、た!とてもよいんですの!世界と呼応して想像力を呼び覚ます色とりどりの音たち。鳥のようにはためいて凪のようにゆるやかで桜のようにふりそそぐ鍵盤の調べは、体のなかに豊かな感情をもたらします。なんとアイフォンで録音しただけの作品なんだそうですが(!)、演奏しているハルカさんの呼吸がずぅっとそぉっと聴こえている。のに、いつしかまるで、世界の呼吸を聴いているような気持ちになるのです。空や、木や、花や、家や、コンクリートや、土や、水や、雲や、この世に存在するすべての物質や有機体、生命、の呼吸、を、感じているような気持ちになるのです。いつもは聞くことのできない言葉にならない声が、こうして旋律となってこの世にかたちをあらわした、ような、結晶たち。とても純度の高い、だけどしゃちほこばらないグッド・ミュージックです。軋む体にやさしく染み入る〜。いまみたら4/28の初ライブの音源も上がってるぽい!(行ったら終わった瞬間で南雲さんが声かけてくださったんだけどびみょうに人見知って気まずかったから誰もいない隙にそっと帰ったという苦い思い出!)


で、そんな音楽前夜社のメンバーたちとMAHOΩというバンド?グループで曲を作っていたアユさんのバンド、ayU tokiOのライブに行った!ひさびさに最前列でかぶりつきで見てしまった!録音物を聴いてる時点で、チョイスする音の着こなし方そのこだわりに唸っていましたが、ライブはアンプとマイクを持ち込みしているようで、その時点で気合いを感じてテンション上がりました。アユさんみたことないようなギター弾いてるしな〜。しかし、シェフクックスミーを抜けた理由が「MAHOΩに尽力したいから」だったと思いますが(シモリョーさんのコメントより)、そのMAHOΩが解散した今、アユさんの尽力はこのユニットに向かってると言える。これを幸というのは失礼かもしれませんが、しかし楽しみですよ。彼が単なる渋谷系〜インディポップ・フォロワーに陥らないのは、自分にしかできない新しいことをやってやろうという野望が体中に渦巻いてるからだと思ってます。音源だけ聴いてると頭の中で宇宙を形成するベッドルームポップスだと思ってしまいそうだけど、ayU tokiOはライブも最高。甘いストリングスが極上のメロディを華やかに演出して、女声ハーモニーに絡んでアユさんの熱情が跳ねっかえる。その跳ねっかえる瞬間がたまらなくかっこいいのです。しかしMCに緊張感があふれててかわいらしいです。日本語詞を2曲披露しましたがほとんどボーカル聴こえてこず。おそらくわたしは最前にいたため中音だけでライブを見ていたんじゃないかと思われますのではやく音源で聴きたいよ!あとトピックスとしてはayU tokiOに参加してる女の子はみな可愛い!