Shock you!直球に電磁波VOP!

THE DUDOOSがライブをやると聞いて。



これしか音源があがっていないかったー


メロコア全盛期にインディーズマガジンて雑誌にいたのに流行の音楽に偏見しか持ってない20代前半だったもんで、とにかく聴いてなかったであります。メロコアもポップパンクも。THE DUDOOSに出会ったときはほんとたまげました。この手の音楽でこんな真正面向いてだっせえことやってのけるバンドがいるんだ!と(誉れ)。演歌直系湿度高めの哀愁どPOPその歌詞に「君は行く〜渡る世間の罵声を浴びながら〜」て乗せちゃうセンスのぶしつけ感。垢抜けなさ。もしやこれ本気で日本音楽のアイデンティティをパロッてるのか?と悩んだりもしましたが、実際にお話を伺ってみると、ヨーロッパのパンクが大好きで、特にアスタカスクとか、みてくださいよこのジャケット!これ、本気ですからね!て下記のジャケットを持ってきてくれた(12インチの現物を)。



このジャケット全然意味がわからないでしょう、この雪の降ってる中でかっこつけてる感じ。でも本人たちは至って本気ですから。かっこいいと思ってますからねこれ。僕はこれがやりたいんですよ!全力投球で本気で暴走したダサい感じ!僕はこれがやりたいんですよ!!!!!


とゆうようなことを熱く語ってくださって、ああそうかと。要するに、外国に憧れてエレキギター持ったけどおれたち黄色人種だしみたいな、英語の発音うまくない派の舌だしみたいな、ルーツに瀧廉太郎がいるしみたいな、そんなアイデンティティを、ひたすら蓋をして匂わないようにしたい音楽がはびこるなかで、俺らの洗練されなさ全肯定したところで鳴る音楽を作ってみようぜ!みたいな。そんな心意気を勝手に感じたのでした。余談ですが中心メンバーのNAOKIDZ☆氏はのちに【カマンベルズ】というひとりユニットで、さらに自分のアイデンティティに立ち返るような作品、つまり英語ヨーロッパ言語日本語そして故郷の広島弁をちゃんぽんした歌を、クラミジアぽいハードコアサウンドにのせてうたってます。


先ほど「君は行く」の歌詞をあげてみましたが、ほんとは初めて聴いて驚いたのは「SPECIUM SOMMER」。ソマーはサマーのドイツ語読みですね。♪ドゥダラダダッナーナナナナナーから「くぅっ!」までの流れ、わずか10秒程度。そのイントロだけでおれのハートが電撃バップ。もうこの曲のキャッチーさ、テンションの高さ、フックの強さ、コーラスワークの妙、アレンジの鮮やかさ、そして日本語英語がちゃんぽんになった歌詞、ぜんぶにびっくりした。

恐怖の!(SPECIUM SOMMER)
We can take it tonight!(SPECIUM SOMMER)
魅惑的な!(SPECIUM SOMMER)


この「ウィキャンテキトゥナ」と「ミワクテキナ」の発音の楽しさね。あー、これ音源どこにも上がってないのがもどかしい!聴かせたい!名曲です!これだけでどどずのポテンシャルが痛感できるでしょう!当時もそう思って「こーれーはーいろんなひとに聴いてもらわないとダメだ!!」とCD発売日にライターの竹内明氏やらテキサコの王様やら周りのともだちの分まで勝手に買ってプレゼントしたとゆうのもわたしの熱量を推し量れるエピソードかと思います。


曲を作ってるのはボーカル&ベースのNAOKIDZ☆氏ですが、彼のルーツがギターでなくてピアノだとゆうことも大きい。あ、そういえば神聖かまってちゃんのの子さんが、昔MCで「俺なんて家に帰ったらパソコンをぱちぱちやって、猫ぎゃーってして、でピアノ弾くだけだ」みたいなことおっしゃってて、そこでギターじゃなくてピアノだったのがおもしろいなあと思いました。ピアノ作曲の曲って好きです。もちろんそうじゃないものも大好きですが。NAOKIDZ☆氏の弾くベースのピアノっぽい感じ、好きです。あと山下タツピコさん(マスコット)のギターがめちゃうまいしSASAKIDZの8ビートもパーペキですよ。



SET YOU FREEにもよく出ていたし、ノットリバウンドとかディスガスティーンズとかリンクとかゴイステもそうですね、そういったバンドと対バンすることが多かった彼らですが、そのなかでもライブで個性を出そうとさまざまな催しを企画してたのも微笑ましかった。結局メンバーの仕事が忙しくなってしまったため(と聞いています。まあ大人だから生活もあるしね)、活動休止というスタンスをもってバンドを止め、節目節目で復活ライブを行うということを続けてきてて、とはいえほんっとにしばらく音沙汰なかったのに、ここへきてライブを行うというのはほんと朗報!うれしー!わたしが前回みたのはギグアンの閉店ライブでした。ギグアン、初めて行ったライブハウスかも…。あれ、下北屋根裏か…?


しかし実際こうしてマイペースでライブ活動を続けているのを目の当たりにすると、彼らの活動スタンスもひとつの方法だなあって思いますね。こんなふうに、家庭を大事にしながら音楽を続けていくこともできるんだなあって。当たり前なんだけど、でもそのまま自然消滅しちゃいそうだからさ。もちろんTHE DUDOOSのライブがみたい!といまも心待ちにしているひとがいて、彼らをイベントに誘うひとがいるということ、ひいては彼らにそれだけの魅力、唯一無比の音楽性を持ってる、ということも大きいと思うんですが。にしても、最近ではツイッタ上でヨシノモモコさんの復活説も流れているし、なんつうか、自分たち世代のアーティストが、自分たちで方法を開拓してってる様をみるのは頼もしいです。しかも「開拓してるぜ!」みたいな気負いがなく。


とりあえずはこんな日記でどれだけTHE DUDOOSに興味をもってもらえるかわからないけど、さやかちゃんは行かないとは言わせない!いっしょにいこうぜグッドマン!ダブルオアナッシング!

「大合奏会2011」
10月11日(火)秋葉原グッドマン
詳細はこちらです。
ちなみにNAOKIDZ☆氏がリクエストを募集しておられます。

えー!「fit for you」も「BAM BAM MODERATTO」も聴きたいよ!「さんご樹」も好きだしヤムヤミーだって!