ピートタウンゼントっていうのはキムチがおいしく作れるひとのことらしい

先週のこと。


ロロとゆう演劇集団?の公演にゆきました。わかるかわからないかといったらぜんぜんわからないしおもしろかったとも断言できないんだけど、よかった。プログラムに書いてあった言葉やくっそつまんないアフタートーク(あまりにつまんないから途中で見る姿勢を放棄した)も含めてあの佇まいの三浦さんという方が脚本を作るロロってかんじがよかったです。とっ散らかってて伏線の回収とかもあいまいで、なんか雑だなって思う感情の表現とかもあったりして、そんでも熱量が体を超えて引っ張ってく感じ、一生受け入れられることがなくても「あかりのことが好きだ!」だけで時空を超えて世界を変えてしまえれそうな魂の強さに、自分の体が引きちぎられるような思いをした。他人の体に憑依することで愛される幸せと虚しさの距離、他動物の体に憑依した恋人の魂への愛、「F式蘭丸」、さよならとこんにちはを言い合える関係性について、などを思う。


フジロッ久(仮)の企画へ。しかしいろいろトラブってフジロッ久(仮)の途中からしかみれなかったよう。フジ久は最初みたときほんとに好きになれなくててゆうか、ボーカル藤原さんの「正社員で働くなんてパンクじゃない」的物言いのMCにまったく共感できなくて、そのパンクの概念こそ画一化されたもんじゃないの?とかわたしは2010年の音楽が聴きたいんだよとか思ったりしました。しばらくライブ見てなかったんですが、ようやくリリースされた1stアルバムがかっこよかったのでもっかい観に行った。ら、なんかぜんぜん違ってみえたんだよなあ。あと震災後、彼らの音にものすごくリアリティが感じられた。どういうことか自分のなかでも解釈できてないけど、音楽のなかで生命を削って刹那に生きようとする感じにグッときます。フジ久のライブって、演奏中のメンバーの顔もすごくいいけど、お客さんの顔もすごくいいですよね。



フジロッ久(仮)の(仮)のテーマ(仮)♪フジロッ久〜かっこかりー!



そのときに初めてみた「九品仏」あらため「くほんぶつ」ってバンドがすげーよくて度肝抜かれた。最初のギターの単なるコード音がすげーパンクなんだもん。燃えたわあ。昆虫キッズやスッパバンドがカバーしてる「ピートタウンゼント」ってみんなご存じかと思いますが、その曲のオリジネイターというか作者の内田るんさんという方が中心のバンドです。どの曲も「ピートタウンゼント」よろしく、めっちゃコードが簡単なのにすごくキャッチー。かつそこに乗る言葉のセンスの鮮やかさ。を、さらに彩るアレンジの妙。それと内田さんのボーカルの素晴らしさですね。女性ボーカルってキンキンになるかソウルフルになるかのどっちかで、どっちも嫌いだからギャルバンって苦手なんですが、あの感じあの声もうすっごい好き。ぜんぜん違うけど、スタンスとしてはテニスコーツさやさんに近いナチュラルさだと思います。なんか佇まいが圧倒的にアマチュアなんですよねえ。これむちゃくちゃ誉めてます。ああいうウキウキした感じが出てるバンドってきょうび見ない。90年代のベアーズの匂いを感じるというか、でもぜんぜんスカムじゃないしポップだしめっちゃ好きだー。



くほんぶつの動画ないから「ピートタウンゼント」by昆虫キッズを



うつくしきひかり@簗田寺へ。これがもうすっばらしくて泣いた。うつくしきひかりって普通にipodとかでイヤホンで聴いてると、周りの木々や風や空や鳥や空気や水、存在するすべての粒子が自分の生を受け入れて讃えてくれてるようなそんな気持ちになります。曲の良さは大前提で、ナカガワリサさんのボーカル&ピアノとMC.sirafuさんのスティールパン倍音の響きが世界の鼓動に呼応するような錯覚、いや現実か。ライブを見てて、打楽器てやっぱり宗教的というか、リズムって大地と親和性あるよなあ、それがあの音色で生まれてくるんだから、さすがスティールパン「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」と呼ばれるだけあります(ウィキペディア)。そんな音楽性なので、お寺のご本尊の前で、通り抜ける風を感じながら、はしゃぎ走り回る子供たちの足音と声を感じながら、最後の力を振り絞ってけたたましく鳴く蝉の声を感じながら、「時に世界は泣き虫になる」なんて歌を聴きながら、ああ、わたしはいま世界が生きる音を聴いているのだなあ、と思いました。自分が息をして声を出して生きるように、世界も息をして声を出して生きてるんだなあ、などと。音楽好きです。



うつくしきひかり 「ともだちを待っている」
終わったあとナカガワさんに「ザ・なつやすみバンドとうつくしきひかりで曲を作ってるけど、自分のなかで区別はあるんですか?」というベタすぎる質問をしてしまいました。素敵な答えをもらいましたが、内容は内緒にしておきます。いずれちゃんと取材させてもらいたいので。


そして恒例の私立恵比寿中学。もー「オーマイゴースト」だけで買っては配って買っては配ってしててもまだCDが余っているので正直CD以外でエビ中券をなんとかプリーズ状態ですが、またしても今日も買っちった。しかしそのおかげで19番をゲットし、最前列でみることができましたイェイ。美怜ちゃんと目が合うので顔がみれず、足ばっかり見てしまい逆に危ねえ中年ババアと化しておりましたが、いやー、中学生の生足!なんなら美怜ちゃんのはみパン!てか美怜ちゃんのスカートすっげえ短くって、踊ってない時点で見せパンが丸見え状態。日本一スカートが短いアイドルことスマイレージもビックリですわ。てか美怜ちゃん、最後の「また明日」の途中で靴ヒモが取れてしまってヒモ踏んじゃってて心配でしたが、歌い踊り終えて、最後の挨拶をして退場するまで靴ヒモを結び直さなかった姿勢がプロすぎて泣いた(一瞬チラッと靴ヒモみたのに)。あとれいにゃんはどんどん美しさに色気が帯びてきてて中2とは思えません。あれで恋人でもできたらどうなっちゃうんだろう…れいにゃんの芳香で死ねる…。


てかこの日、重大発表として


1.新曲ちょっと聞かせ
1部ではニューシングル「もっと走れっ!!」を、2部ではカップリングの「売れたいエモーション」を。
2.初めてのワンマン@o-east完売御礼
3.なんと追加公演決定!


の3つが校長からアナウンスされました。「この曲も次の登校日で披露できたらいいよねー」との裕乃に対して「あのね、あんまりハードル上げないでね…」というリーダー。すかさず安本さんが「リーダーやりましょうよ!!!」(BPM30ぐらい)。そんで「わたしたちは、やるといったら、やr、やる、グループです」と噛み噛みで宣言した安本さんを縫って、校長登場の音楽。ゆっくりとステージ脇からあらわれた校長に向かって一斉にヲタたちが


サーブッカル!サーブッカル!サーブッカル!サーブッカル!


とコールしててくっそ笑った。この重大発表、メンバーも知らなかったみたいで、「え、なに?ほんとになに??」と言ってたひなたの純真無垢な瞳が可愛すぎた。そして校長が「10月10日(月・祝)に後夜祭です!」と言ったあとのメンバーの喜びっぷりに泣いた。絶対いく!絶対いくよ!がんばってチケットとるよ!!つーかワンマン売り切れると思わず夜の部しか押さえてなかったっつーの!(泣)


で、この日の2部がダーツ大会だったんですが、われわれは人前でダーツとかまじ無理で握手にしたんですが、ダーツ大会がぐだぐだすぎてすごかったです。でも待機してるエビ中ちゃんたちが仲良しで和気あいあいでかわいかったあ〜。それにしても、美怜ちゃんに「美怜ちゃんの踊りが大好きです」てゆってきたけど、「わぁ!ありがとうございます!」てゆってくれたけど、わたし、おれの想いがちゃんと伝わってない気がするんだよね…。やっぱ手紙かくべきかなあ美怜ちゃんには…。あとあーりんにもいずれは手紙書かなきゃなって思ってる(中学生相手に本気)。



私立恵比寿中学「また明日」



神聖かまってちゃんのニューアルバム『8月32日へ』。むっちゃくちゃ好きです。曲自体はこれまでのかまってちゃんみたいに派手な感じじゃないけど、メロディメイカーの子さんの本領が発揮された美メロが満載。メロディメイカーだしポップなんだけど超独特なんだよなぁ、の子さんの曲って。コード進行はほとんど一緒らしいのにすごい。B'zちゃんと聴いたことないけど、の子さんのルーツならこんどじっくり聴いてみようと思う。TL上に「震災後もっともリアルな表現だと思う」ってツイートがRTされてきたけど、曲は震災前から余裕であったやつだぜよ!とか思うけど、でもやっぱりその気持ちには共感せざるを得ない。自分のバンドが大きな渦になってく体験をして、曲がまったくできなくなるってスランプを経て、人があっさり死ぬさまを痛感して、「僕がつくった巨大な景色を差し上げよう」と歌うまでの、26歳のの子さんの、神聖かまってちゃんというバンドの軌跡。「映画」聴くともう泣いちゃうなぁ。【準備はいいかい?3、2、1】のとこでたまらなくなる。とてつもない覚悟が詰まってるものこの小節に。の子さんてほんと日によってコンディションが違うしどんな場所のライブでもダメなときはほんと酷くてガッカリするけど、それでも神聖かまってちゃんというバンドのライブに足を運び続けるのは、彼の覚悟を受けて彼の生む景色を目の当たりにしたいからに他ならない。音楽なんてなくたってライブ行かなくたって生きてけるけどわたしはその巨大な景色が見たいのです。ボーナストラック「26才の夏休み」を聴いてまた涙。



神聖かまってちゃん「映画」
PV消されてるがな。



土井玄臣さんのイベントのこと書いてましたが、まだオフィシャルな発表がなかったと思うので削除しました。たいへん申し訳ありません!また土井さんから発表ありましたら記事戻しますー。