まぶしさが好きなのよ 正直になれるから

心のうち〜のすべてを〜、うちあけられっる〜♪



どついたるねん/澤部渡(スカート)/BiS(新生アイドル研究会)/昆虫キッズとゆーラインナップのライブにいく。


どついたるねんのライブ中メンバーがフロアに降りてきて、円陣&肩を組んでぐるぐるまわるとゆーパフォーマンスを行ってましたが、そこにばっちし参加していっしょに盛り上がるBiSのヲタすごい。澤部くんのソロのときも、始まる前こそ「え、あいつが歌うのかよ」「バンドじゃないのかよ」といった話し声が聞こえてきましたが、1曲目に光GENJI「スターライト」のカバーを持ってきてヲタの心をつかんだ澤部くんもすごけりゃ、終わったあとに「あいつすげーなあ!」「ギターうめえなあ!」みたいな感じで澤部くんを受け入れてたBiSのヲタすごい。物販も好評だったようです。


なんかこないだのエビ中/女子流@duoのイベントをみてても思ったんですが、ヲタのひとたちは、基本、応援する姿勢がちゃんと備わっていて紳士だと思います。ぜんっぜん推しのグループじゃなくっても、楽曲を理解してすぐ合いの手入れたり、メンバーが振付をやってみせたらちゃんとそれやってあげるんだよねえ。自分の推しグループだけじゃなくて、イベント自体を作り上げよう楽しもうとしてる感じがしてすごい感動します。や、一体感なんて好きじゃないけど、でも美しいでしょ。アイドルですよ。一生かけても恋人になれる可能性なんてわずかだし、彼女らはいつか音符みたいに笑って卒業しちゃうし、せいぜい握手してお話するぐらい。そんな女の子たちの美しい一瞬のために、全力投球して応援するっていう関係性・距離感って美しいと思うなあ。まあ自己顕示だけが前のめりになるギスギス感を感じることもあるんですが。


でもってBiSなんだけど、曲によってハイタッチがあったり、移動する振りがあったり、ステージとヲタの呼吸ばっちし。最後にやったメロコアみたいな英語の曲ではモッシュすら起こるなど、そりゃもうカオティックな一体感を目の当たりにさせられた。完璧にヲタあってのライブ、って感じ。そういう意味ではももクロを初めてみたときと同じ景色ではある。では、ある。んだけど、個人的にはぜんぜん乗れなかったなー。わたし、アイドルに関してはDD(誰でも大好き)だと思ってたけど違ったみたいです。


なにがダメかっていうとこれはもう明白なんですが、まず曲がぜんぜん好みじゃない。フックのなさ凄すぎて1曲も耳に残ってないです。なんか作詞をご本人たちが手掛けてるらしいんですが、よくないと思うなー。節回しって大事だよ。いい曲でも作詞で死ぬと思うもの。基本、アイドル本人が制作サイドにまで関わってくるという事態には断固として反対です。ももクロが改名したとき、本人たちだけそのこと知らされてなくて、ライブのあとにメンバーが川上マネージャに「どういうことですか!!!?」「聞いてないですよ!!」「絶対に嫌です!!!」て食ってかかったっていうエピソードすごい好きです(by.BUBKA)。


あとロック的な面をフィーチャーしてるわりには、あの程度の運動量でほぼ口パクであること。なんか昨今のアイドル事情として、ロックというかサブカルというか、そういう層から客をかっさらいたいのはすごくわかるんだけど、だとしたらもっとエモいの希望。ゼイハーいって見苦しくても一生懸命死にもの狂いのほうがずっと感動する。じゃなきゃ、ちゃんとアイドルらしい振付を、きちんとした振付師さんにお願いすべき。可愛い女の子が振りをつけて歌うことの破壊力ってとてつもないです。そのポイントが、あの素人臭い振付じゃ…まあこれもご本人たちがやっているようですが、まったく響かなかったな〜。


まあBiSの場合はDIYアイドルとして売ってるので、そのへんもぜーんぶ自分でやることが大事なんでしょうから、別にわたしがもうBiSを見なけりゃいいだけの話。逐一指摘していることは単なるわたしの希望なんだけども、ただ思ったのは、なんか、ライブみてて「サブカルってこういうんでしょ、ロックってこういうんでしょ、アイドルってこういうんでしょ」って感じでやられてる気がして、ちょっとイライラした。こっちは本気で好きでお金を出してるんだ舐めんなよと思いました。アイドルの基準・概念なんてわかんないし語ることも野暮だと思いますが、でもやっぱわたしは可愛い女の子の美しい一瞬のために対価を支払いたいのです。


ツイッターで「全部メロコアの曲にして、全員に楽器持たせればいいじゃん」みたいなこと書き込んだけど、わたしはBiSというグループが下北沢のシェルターで、澤部くんや昆虫キッズやどついたるねんと対バンする必然性が感じられなかったというか、誠実さがまったく感じられませんでした。


つーわけで、昆虫キッズがトリでほんっとよかった。昆虫はもう突き抜けた先の星がみえた感じですね。つまり『text』以降の昆虫キッズ。こっから先のライブはぜんぶに足を運んで間違いない思います。妖艶なるメタモルフォーゼを目の当たりにできるはず。