毎日幸せでさびしいんだ
aikoのニューシングル「向かいあわせ」めちゃくちゃいいなー。カップリングもめちゃくちゃいい。
aiko は『夢の中のまっすぐな道』のとき“1stアルバムのときみたいなかわいいメロディの曲もまたつくれるようになってきた”てゆってたんですよね。「恋の涙」とか。で、わたしのなかではそれと反対にaiko道がどんどん進化してったと思える感じの曲、たとえば「ビードロの夜」とかがあった。
※0:50〜「そっちで鳴ってる救急車/打ち上げ花火の影/ビードロ色の涙は/受話器じゃ気づかれなくていい」てとこの節回し!「と並べた言葉は嘘」ってとこもいいなあ〜。♪うっそぉ〜、て。
で、もういっこ、わたしのなかでのセオリー“aikoライブの1曲目はそのアルバムの押し曲”妄想があって(だってそういう観点で1曲目を推測すると必ず当たるんだもん)、それでいくと『夢の中〜』は「ビードロの夜」で『彼女』のときは「シャッター」(いずれも追加公演)だったから「aikoはこの歌謡路線でシングル出せばいいのになー」とずっと思っていたわけです。
※1:35〜「あなたの前では/擦り切れた靴のかかと気にしてばかりで/いつの間にか/素直になるのを忘れてしまった」燃える節回し!
それでもって『秘密』。aikoの「1stらしさ」と「進化した感じ」が融合してったみたいな作品だなあ、でもこのなかでライブの1曲目になりうるのは……「二人」か?とおもってたらまさに「二人」だった。でもねまだ惜しい感じがしてたんです歌謡路線を突き詰めるには「二人」は。
※特筆すべきはありません。強いてゆえば「隣に座って/声を聞いた/何が好きなの?/何が嫌いなの?/いまこっちを向いて笑ったの?/あたしに向かって笑ったの?」て部分がいまいち手抜き感があって嫌い。
とゆーわけで「milk」がシングルでリリースされたのは両手離しでうれしかったし、あの曲がオリコン1位とったってaikoのなかでは大きかったんじゃないかなあ、とまたしても勝手に妄想するわたし。そうとう上から目線で。でも最新作『BABY』はほんとにそう思える作品だった。あのアルバムに入ってる曲はぜんぶ「milk」以降てゆえるような曲ばっかだった。あの独特のコード感もリスナーを突き放すような曲転調もぜったい歌がうまくないと歌えないメロディと日本語の節回しも、ちょっと新境地へ達した感があるなあって。なによりも、全14曲それぞれ際立っていい曲ばっかで、どのアルバムに入ってるかわからん地味な曲みたいなのがない。なんか、aikoはいま曲づくりがめちゃくちゃおもしろいんだろうなあ!みたいな頼もしさ。だから、誰がなんと言おうと“OKキミをガン見さ”でも「より道」のロックアレンジがダサくても『BABY』は名盤だと思ってる。
と、ゆうこと一連を経ての「向かいあわせ」。こーれーは、aikoはほんといますごいですちょっと。ノリにのってる。て、わたしのような者がゆえるようなことじゃないけども。でもすごい。『BABY』以降の世界へまだ進んでいこうとしている。あれだけライブ続きでアウトプットしまくってるのにどこにインプットの時間があるんだ!
aiko「向かいあわせ」
ほらー。曲の研ぎ澄まされ方がすごくない?声の出し方もちょとちがう。宮崎貴士さんも日記でおっしゃってたけど、ほんと音楽的なインタビュー誰かしてほしいよaikoに!歌詞のこととかドーでもいいよ!あと恋愛観とかさ!そんなんドーでもいいわ!aikoの恋愛観がドロっとしてていやらしくて女女してるのなんか音楽聴いてたらじゅううぶんわかるわ!「恋人」とか大嫌いだよああいう思い上がった女はわたしは!でもそんなことはどうでもいいの!きちんと音楽的な観点から aikoを批評したインタビューが読んでみたいです。もうずーっとそう思ってます。「かばん」みたいなサビのメロディとか、ちょっと度肝ぬかれるもんなあ。でちゃんと売れてるってやっぱすげえ。
ちなみに今週末ライブ!1曲目はこれだとおもってる!
※さやかちゃんはこのアレンジが安直できらいてゆってたけどこの際アレンジはあとまわし!aikoの作曲について語り合いたいね今作では!
ところで、こんな感じでaikoについて熱く語ったメールを送付しまくったらさやかちゃんに「キモい」とゆわれました。さやかちゃんに「キモい」とゆわれました。さやかちゃんに……