ぐずって泣いても今日は終わるんだし

ひさしぶりに金縛りにあいまくる。
金縛りはむかし編集の仕事やってて頭がつねに忙しいときよくなった。つまり脳が起きてて体が寝てる状態だと思ってるので冷静に「せ・え・の!」で腕を動かすことにしている。でも同時にノイズのような怒号のような得たいの知れない耳鳴りが頭をふさいで足元になにかバタバタしている、耳元に誰かが潜んでいる、ような感覚があってものすごく焦る。やっぱり暗闇は怖い。普段は電気をつけたまま寝ると寝た気がしないのでヤだけどやっと寝付いたと思ったらこの現象が何度も起きてぜんぜん寝れないから、昨日は電気をつけたまま寝た。


ぜんぜん寝れないまま6時に起きて、くらくらしながら歯磨きしてたら不意に、けたたましく電話が鳴る。「おばあちゃん死んじゃった」と母が言った。まったく意味が飲み込めなくて妹と顔を合わせて笑ってしまう。


私はおばあちゃん子だったしおばあちゃんも私が大好きだった。最後に会ったのは夏だったと思う。母と弟と一緒に車に乗って昆虫キッズを聴きながら出かけた。それ以来は会ってない。会ってないから実感がない。人が死ぬとはどういうことなんだろう。私は少しは悲しいのだろうか。いまのところぜんぜんわからない。


こんなときなので、と思ったけど、こんなときだから、やっぱりどうしてもパラダイスをみておきたいと思った。すっごくかっこよくって本当に行ってよかった。こうたさんのMCを聞いて初めて、おばあちゃんが死んだということを実感できた気がする。


おばあちゃんからの留守電メッセージは消さずにずっととっておこう。
「ともちゃん。誕生日のお花とどいたよ、ありがとう」って、連続3回入ってるぜ。